手組みホイールについて
スポーツ自転車に乗っていると、誰もが一度は憧れる手組みホイール。
実際に手組みホイールに挑戦してみました。そのときの作業記録や気づきをまとめたいと思います。
ここでの手組みホイールとは、主に32穴のリムで組んだホイールのことを意図していますので、ご了承ください。
スポンサーリンク
手組みホイールは丈夫である
完組みホイールはスポークの本数を減らしています。エントリーモデルのホイールでも、24本のホイールが多いようです。下記は人気のある完組みホイールのR501です。
スポークの本数が少ないとリムを支えている柱が少ないので、道中でスポークが折れたときに多大な影響を受けます。
一方で手組みホイールは、もちろん少ない本数のスポークで組むことも可能ですが、32本のスポークを使えます。リムを支えている柱が多くなるので丈夫になります。
手組みホイールは自分で修理できる
当たり前のことですが、自分がつくったホイールなので、つくった時点でどこをどうすればよいのか、把握できていることになります。
そのためスポークが折れても、スポークレンチさえあれば修正することができます。
ホイールをどこかにぶつけて、ホイールがふれてしまったときも同様です。自転車を逆さにするなどして、ふれを直して応急処置をすることができます。
完組みも直せないことはないのですが、自分でない誰かがつくったホイールなので、勝手が分からず、苦労すると思います。特に、最近の完組みホイールは微妙なバランスで設計されているものが多いので、修正の難易度は高いと思います。
手組みホイールは乗り味が柔らかい
実際に自分で乗ってみて感動したのはこの乗り味です。
完組みホイールの場合はテンションがちがちに組んであるので、固めの乗り味です。
一方で手組みホイールは、自分で乗り味を変えることができます。テンションを弱めにして柔らかくするもよし、強目にして固い乗り味にするもよし。全ては組む人次第です。
完組みにはない、リムとハブの組み合わせができる
ホイールと言えば、人気なのはシマノとマヴィックです。シマノの完組みホイールは当然、シマノのリムとハブで構成されています。マヴィックの完組みホイールはマヴィックのリムとハブで構成されています。
手組みの場合はリムとハブの組み合わせは自由です。
リムはマヴィックを使って、ハブはシマノを使うことができます。ハブだけ奮発して、デュラエースを使うことも可能です。
完組みでデュラエースになりますと、レース仕様で繊細なホイールになってしまうので、丈夫なホイールでデュラハブを使いたいなら、手組みしかありません。
手組みホイールの向き、不向き
手組みホイールにも限界はあります。重量はおおよそ1,800gが限界ではないかと思われます。それ以上、軽いホイールを使いたい場合は、完組みを使うしかありません。
グレードで言いますと、アルテグラホイールと同等になれるか、どうか、難しいところです。
したがって、レース仕様には向いていません。ツーリングやコンフォート・ライドで真価を発揮するのが、手組みホイールです。
まとめ
手組みホイールは丈夫で乗り味を自分で変えられるのが特徴です。レースには向いていませんが、ツーリングには最適なホイールです。
次はこちらの記事です。