エントリークラスがオススメ!
ロードバイクはピンからキリまであります。10万円以下の初心者向けのロードバイクからプロ仕様の100万円するロードバイクまであります。車に例えれば、フェラーリのようなものかもしれません。
レースに出るなど競技志向で本格的に乗られる方は別ですが、週末に体を動かす目的で1〜2時間程度、自転車に乗る目的であれば、10万円以下のエントリーレベルのロードバイクをオススメします。
なぜ、エントリーレベルのロードバイクがオススメなのか、フレーム素材や寿命、コンポーネントから考えてみたいと思います。
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アルミの自転車の方が扱いやすい
エントリーレベルのロードバイクは、だいたいがフレームがアルミ素材でフォークがカーボン素材になっていることが多いようです。
プロが乗る機材ですと、フルカーボンのバイクが多いようです。重さも6kgと軽く、振動吸収性に優れています。ただし、値段も高額になります。
最近は、フルカーボンのロードバイクも15万円ほどで買えるようになりました。しかし、この価格帯のフルカーボンのロードバイクは一長一短です。
まず、安い価格帯のフルカーボンのバイクはアルミのバイクに比べて進まない、パワーの伝わりが悪いという人が多いです。おそらく、剛性が足りないのだと思います。結局、他のブログを見ても、フルカーボンのバイクを買っても、アルミに戻る人もちらほら見かけます。
次にフルカーボンはメンテナンス性が悪いことがあげられます。ネジを締めるときに、フルカーボンのバイクは、トルクレンチを使って規定のトルクで締める必要があります。アルミの場合でも、実は規定のトルクというのはパーツごとに定められているのですが、カーボンフレームの自転車の場合、トルクオーバーするとフレームが割れるおそれがあります。
フルカーボンのバイクにしてしまうと、手軽にメンテナンスする、ということができなくなります。これはメンテナンスを覚える、という自転車のもう一つの楽しみを失うことでもあります。
寿命を迎えるよりも、落車して廃車にする可能性の方が高い
ロードバイクはどのくらい乗り続けられるのでしょうか?
寿命に関しては諸説ありますが、結論を言えば気にする必要はないと思います。一般的にはアルミのバイクの方が寿命が短い、という説が多いようです。私にはよく分かりませんが、レースに出るくらいの人によると、1万kmほどで程度でへたりがくるそうです。ただし、アルミのバイクでも、ロングライド用途で乗り続けて4万km以上乗っている人はいます。週末20km乗るくらいなら、アルミもカーボンもほぼ半永久的にもつといってよいでしょう。
ずっと乗り続けて寿命を迎えるよりも、落車して自転車がダメになる可能性の方が高いと言えます。落車した場合は、アルミもカーボンも関係なく、廃車となる可能性が高いです。
例えば、30万のロードバイクに乗って落車してフレームが折れた場合、立ち直れますでしょうか?
これが8万円くらいのロードバイクならどうでしょうか?少なくとも同じ予算であれば、もう一台買えることになります。
以上のことを考えると、高い自転車だからといって寿命が延びるわけではなく、むしろ廃車のリスクを考えて安めのエントリークラスにしといたほうがいいのです。
8速のコンポーネントが一番完成度が高い
まず、前提としてシマノのコンポーネントを使っているロードバイクを選びましょう。シマノと他のメーカーでは全く違います。全てシマノのコンポーネントを使っているロードバイクはまれですが、少なくともSTIはシマノのものを使っているロードバイクを選んでください。
シマノのコンポーネントのグレードは、8速のClarisから11速のDura Aceまであります。エントリークラスのロードバイクにはClarisが使われており、ハイエンドのモデルにはDura Aceが使われています。
コンポーネントは、8速のClarisが一番オススメです。
大雑把に言ってしまえば、コンポーネントのグレードの違いは、ギアの数と軽さ、ブレーキの効きやすさです。
ギアはDura Aceの11速になると当然変速がスムーズになるのですが、あくまで時速40km〜50km走るのに使うトップ側のギアが増えるだけです。のんびり走る時に使うギアの数は、実は8速も11速もほとんど変わりません。
むしろ、ハイエンドのグレードになればなるほど、11−32tのようなぬるいワイドギアは存在しなくなります。レース仕様のギアの組み合わせになるので、日常に使用には向きません。
専門店に行くとハイエンドのグレードは値段に見合った耐久性があるという説明を受けますが、これも疑わしいです。それよりも、10速、11速とギアの数が増えるに従って、チェーンの厚さやギアの歯の厚さが薄くなっていきますので、実は耐久性もエントリークラスの方が上です。
ハイエンドのDura Aceを使うと格段に速くなるのでしょうか。軽さの違いもレースのような環境では、コンマ何秒で順位に効いてくるのかもしれませんが、日常のライドでは信号待ちで吸収されるくらいのレベルです。
9速〜11速は規格的にも先細りです。特に11速は無理してつくったような仕様です。対して、8速は普及しており、どの自転車屋さんにもチェーンが売っているので、ロングライドに有利です。
以上のことを考えると、レースに出ない限りは8速のClarisが一番オススメです。
まとめ
スポーツ自転車をはじめるには、10万円以下のエントリークラスで十分に楽しめます。まずは、エントリークラスの自転車で乗り方やメンテナンスに慣れるようにしましょう。
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