ロングライドにSPD-SLを使うメリットとデメリット

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ロードバイクに取り付けるペダルを考えた場合、SPDがよいのか、SPD-SLがよいのか、必ず悩みと思います。

特にロングライドを想定した場合、力の伝わりやすいSPD-SLがよいのか、歩けるSPDがよいのか、2つに意見が分かれます。

まずは、SPD-SLを使う場合を考えてみたいと思います。


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パワーを伝えやすい(メリット)

メリットは言うまでもなくペダルとシューズの接面が広く、パワーをダイレクトに伝えられる点です。乗ることだけを考えた場合は、SPD-SLの方がよいでしょう。

坂道発進が困難(デメリット)

SPD-SLはペダルをリリースする時はよいのですが、ペダルをキャッチする際に問題があります。シューズのソールがツルツルしていて滑りやすくなっているからです。ペダルをキャッチしそこなうと、ソールがペダルを滑って転んでしまうことがあります。

特に、坂道発進するときは自転車が安定しないため、ペダルのキャッチが困難になります。片足で漕ぎ続けるなどの技を身につけないといけません。

対策:ソールにゴムを貼る

シューズのソールにゴム板をつけるとキャッチしそこなっても滑りにくくなり、坂道発進のときも楽になります。あまり力をいれなければ、クリートをはめてなくても多少こぐことはできます。

シューズの重量は増えますが、安全性を考えるならばオススメの対策です。

不測の事態のときに、歩けない(デメリット)

SPD-SLは、ほとんど歩くことはできません。歩くのがつらいのはもちろんですが、無理に歩き続けると、シューズに取り付けたクリートが壊れてしまいます。

ロングライドでは、自転車の故障が発生するなど不測の事態が起きることがあります。このときに、歩けないと駅や自宅へ帰ることができません。

対策:タクシーに乗るお金を用意する

何かトラブルが発生したらタクシーに乗ると決めておくことです。その分のお金はあらかじめ用意しておきます。タクシー会社との交渉次第ですが、自転車を積んで帰る場合は輪行袋も必要です。

対策:超軽量シューズと携帯リュックを携帯する

歩き用に軽量のシューズやサンダルを携帯しておきます。ニューバランスのミニマスがオススメです。軽量ですし、ペタッとコンパクトにできるからです。

また、サイクリングシューズを携帯するリュックも必要になります。普段は折りたためる携帯用のリュックがあります。

これで少なくとも400g増になりますし、リュックとシューズを入れておくスペースが必要になりますので、難しいところです。リベレイトデザインのような、超巨大サドルバッグが必要になるでしょう。

一方で、必ずしもSPDが歩きに向いているわけではありません。とりあえず、歩けるだけで長距離は歩けません。したがって、きちんと歩けるシューズを別に用意する、という意味では、SPDよりも安心感がある方法です。

まとめ

SPD-SLは致命的に歩けない欠点があることから、ロングライドでは敬遠されがちです。ただし、その欠点を補う対策もありますので、こだわる人はその対策を考えて、SPD-SLを使うとよいでしょう。

次はSPDについて考えてみます。

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