ロングライド向けのスプロケットの選び方

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スプロケット(リア側のギア)もいろいろバリエーションがあり、凝りだすとキリがありません。

乗り手の脚力などの要因にもかなり左右されるのですが、私のスプロケットの選び方を紹介したいと思います。


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スプロケットの標準を知る

何が標準なのか、という話もありますが、完成車のロードバイクに組みつけられているスプロケットで一番多いのは、12-25tです。

12-25tのスプロケットは、ほぼレース向けの平地用といってもよいでしょう。最大25tでは脚力の弱い人だと、急な坂を登る時にきついです。せめて、28tくらいは欲しいところです。

一方で、トップ側の12tでどのくらいスピードが出るかというと、ケイデンス80くらいでおよそ時速42kmです。プロはだいたいケイデンス90〜100で回していますから、その場合はおよそ時速52kmです。12-25tはいかにトップギアに重たいギアがついているか、分かります。

ロングライドの場合はワイドレシオを選ぶ

ロングライドの場合は、ワイドレシオと呼ばれる11-32tを選ぶとよいでしょう。

メリット

ワイドレシオのメリットとしては、リア側に28t、32tが用意されてますので、急な坂でも楽々登ることができます。実際には、32tを使うことはほとんどありませんが、28tを使っていて、あと1枚あると精神的に安心することができます。

また、ワイドレシオにすると一番よく使うギア(時速25km 〜 30km)がちょうど真ん中に位置するようになります。チェーンの負担も減り、途中でチェーンが切れてしまう心配もなくなります。一方で、クロスレシオにすると、フロントとリアのギアがたすきがけになってしまい、チェーンに負担がかかってしまってよくありません。

12 – 25t 12 13 14 15 16 17 19 21 23 25
11- 32t 11 12 14 16 18 20 22 25 28 32

11tという重たいギアを含んでいることに矛盾を感じるかもしれませんが、ギア差が大きいワイドレシオだからこそ、よく使うギアが適切な位置にくるのです。

元々、11〜13tは重くてあまり使う機会がなく、死にギアになりがちです。12-25tと11-32tの間に違いはないと言ってもいいでしょう。

デメリット

ワイドレシオのデメリットは、ギアとギアの間の歯数の違いが大きいことです。スピードを一定に保つには、ギアの違いをケイデンスでカバーしないといけませんから、歯数の違いが大きいと一定のケイデンスに保ちにくく、ロスが生まれることになります。

ただし、スピードを競うようなレースでなければ、タイムよりも多少ペースを変えても走り切ることを重視すればよいので、デメリットはさほど大きくありません。

ジュニアスプロケットについて

ジュニアスプロケットというのもあります。成長期の人が膝を痛めないように、重たいギアを取り除いて、トップ側を13tや14tにしたスプロケットです。

上記で説明したような12-25tや11-32tでは、トップ側のギアがほぼ使用しないギアになってしまいましたが、ジュニアスプロケットの場合は全てのギアをフル活用することができます。

昔のジュニアスプロケットはリア側が25tまでしかなかったので、ロングライドには不向きでした。一方で、最近のスプロケットは28tまであるようなので、急な坂にも対応できるでしょう。

ただし、11速よりも8速の方が、ロングライドには向いているのは下記の記事で書いた通りです。

ジュニアスプロケットは割高なので、導入すべきか悩ましいところです。

まとめ

ロングライドでは、ワイドレシオのスプロケットを使いましょう。急な坂にも対応できますし、よく使うギアが適切な位置にあって、チェーンにも負担をかけません。

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